「スタンドバイ・クレジット制度」メキシコ法人向けに全国初適用

概要

日本政策金融公庫（略称：日本公庫）中小企業事業は、株式会社昭芝製作所に「スタンドバイ・クレジット制度」（注 1）を適用し、このたび、バノルテ銀行（メキシコ）に対して、同社海外現地法人の債務を保証する信用状を発行いたしました（保証金額 840 千米ドル。円貨換算 100 百万円相当（注 2））。本制度の適用は、メキシコ法人向け、かつアジア地域以外向けとして、全国初となります。

「スタンドバイ・クレジット制度」は、中小企業・小規模事業者が海外現地法人等と共同で新たな事業活動等を行うために必要となる現地流通通貨建て資金の調達を支援する制度です。

本制度利用のメリットとしては、海外現地法人等が事業活動で得た資金をそのまま返済原資に利用できることによる為替リスクの回避や、資金調達手段の多様化が挙げられます。

株式会社昭芝製作所は、新事業活動促進法に基づく経営革新計画の承認を東京都から受け、海外現地法人と一体になって経営革新に取り組みます。このたび、日本公庫はこうした同社の海外展開に必要となる現地流通通貨建て資金の円滑な調達をサポートします。

日本公庫は、国の施策に基づく政策金融機関として、今後とも本制度を活用し、中小企業・小規模事業者の海外展開にかかる円滑な資金調達を支援していきます。

注1 本制度は、平成 24 年 8 月に「中小企業経営力強化支援法」の施行を受けて取扱いを開始したものです。日本公庫が提携する海外金融機関に対して債務保証のための信用状を発行するもので、「バンコック銀行」（タイ）、「メトロポリタン銀行」（フィリピン）、「ＫＢ國民銀行」（大韓民国）、「ユナイテッド・オーバーシーズ銀行（UOB）」（シンガポール）、「バンクネガラインドネシア（BNI）」（インドネシア）、「ベト・イン・バンク（VietinBank）」（ベトナム）、「ＣＩＭＢ銀行」（マレーシア）、「バノルテ銀行」（メキシコ）及び「合作金庫銀行」（台湾）の計 9 機関と業務提携契約を締結しています。
注2 1 米ドル＝120 円で換算。

制度適用先の概要

企業名：株式会社昭芝製作所
業種：金属プレス製品製造業
事業概況：当社は自動車用プレス部品などの製造・販売を行っており、主な製品はシートフレーム、エアバッグケース等。プレス加工のみならず、溶接・塗装・組立までの一貫生産体制を強みに有力部品サプライヤーを取引先に掴み、国内 2 拠点（茨城、福岡）、海外 3 拠点（中国、フィリピン、メキシコ）に生産拠点を配置し、グローバルな生産体制を構築している。今次計画は、メキシコ法人での量産化に必要な運転資金であり、大手自動車メーカーの海外での生産拡大に対応するもの。

ニュースリリース

日本政策金融公庫

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